人物・過去・現在

千葉県船橋市女性生き埋め事件の主犯・湯浅成美とはどんな人物?残虐な犯行の動機は卒業アルバム?

泥だらけの手湯浅成美は、2015年に千葉県船橋市で起きた女性生き埋め事件の首謀者である。事件の被害者は湯浅成美の高校の同級生、野口愛永さんで、犯行動機は「中学校の卒業アルバムを返さなかったから」という耳を疑うようなものだった。井出裕輝や中野翔太らの共犯者に指示を出して被害者を暴行した挙げ句、生きたまま畑に埋めるという残虐極まりない犯行に及んだ湯浅成美。

裁判で見せた反省を全く感じさせない態度から、犯行時18歳であったにもかかわらず無期懲役という判決を受けて、現在も刑務所に服役中だ。

今回は湯浅成美とはどのような人物なのか、事件や実家の住所や逮捕前の様子がうかがえる彼女のツイッターアカウントの情報などから探っていきたいと思う。

記事の内容

  1. 船橋18歳少女生き埋め事件の犯人・湯浅成美の現在
  2. 千葉県船橋市で起きた18歳少女生き埋め事件とは
  3. 主犯の湯浅成美は18歳で無期懲役で服役中
  4. 共犯者の井出裕輝や中野翔太らの現在
  5. 船橋18歳少女生き埋め事件の詳細
  6. 被害者の野口愛永さんと湯浅成美は高校の同級生
  7. 犯行のきっかけは中学校の卒業アルバム
  8. 残忍な殺害計画と事前準備
  9. 野口愛永さんを車で拉致
  10. 命乞いを無視して生き埋め
  11. 犯行を武勇伝のように周囲に自慢
  12. 裁判での湯浅成美の様子
  13. 船橋18歳少女生き埋め事件に対する社会の反応
  14. 湯浅成美のツイッターアカウントは現在も残っている?
  15. 湯浅成美の逮捕前の住所や実家の情報も載っている
  16. 総括:湯浅成美の裁判が終わっても釈然としない船橋市女性生き埋め事件

船橋18歳少女生き埋め事件の犯人・湯浅成美の現在

2015年4月20日、千葉県内で当時18歳であった野口愛永さんが行方不明となり、23日に湯浅成美と中野翔太、当時16歳の少年が監禁罪で逮捕された。

そしてその翌日に共犯者の井出裕輝が逮捕され、芝山町の畑の中から野口愛永さんの遺体が発見されたことで、翌月の5月13日に4人の罪状は強盗殺人及び逮捕監禁に変更され、起訴されることとなった。

まずは湯浅成美らが起こした事件の概要と、それぞれに下された判決について説明していく。

千葉県船橋市で起きた18歳少女生き埋め事件とは

2015年4月24日、千葉県芝山町にある畑から、体を仰向けにのけぞらせて正座した状態の若い女性の遺体が発見された。遺体の頭部は粘着テープを用いて何重にも覆われており、声を出せないように口も塞がれていた。

遺体は千葉県在住の18歳、野口愛永さんのものであった。野口さんについては4月21日の段階で、千葉県警船橋東署に知人の男性から「連絡が取れない、探して欲しい」という旨の連絡が入っていたという。

この連絡を受けて遺体発見時には、野口愛永さんが失踪する前に最後に彼女に接触したという湯浅成美と事件当時20歳で無職の井出裕輝、同じく20歳の中野翔太、東京都葛飾区に住んでいた事件当時16歳の鉄金工の少年が、監禁容疑で逮捕されていた。

しかし、野口愛永さんと湯浅成美には友人関係という接点があったものの他の3人は野口さんとの面識がほとんどなく、誰が殺人事件に関与したのか捜査に時間がかかった。そのため当時はネット上でも「被害女性が入れ込んでいたというホストが怪しい」「ホストの本命だと囁かれているキャバクラ嬢が犯人だと思う」など、さまざまな噂が流れた。

警察での取り調べの結果、湯浅成美と野口愛永さんの間には金銭トラブルがあり、これをきっかけに関係が著しく悪化していたことが判明。

野口愛永さんに腹を立てていた湯浅成美が肉体関係のあった井出裕輝に殺害計画を相談し、井出が協力を申し出たという。さらに井手の友人であり、子分のように扱われていた中野翔太と湯浅成美の友人であった16歳の少年が犯行に加わったことがわかった。

主犯の湯浅成美は18歳で無期懲役で服役中

第一審は千葉地裁でおこなわれ、2017年2月3日に湯浅成美は無期懲役の判決を言い渡された。減刑を求めてすぐに湯浅成美と弁護士は上告したが、2018年12月11日には高等裁判所が訴えを棄却。

さらに上告するも2019年6月3日には最高裁でも棄却されて、一審の求刑に従って無期懲役の判決が下されることになった。2022年現在も服役中である。

未成年者に対して無期懲役という重い刑罰が言い渡されるケースは非情に珍しい。

無期懲役という判決については「どうせ出所させてもらえるんだから、刑罰としては生ぬるい」と指摘する声もあるが、法務省が発表している「無期刑の執行状況及び無期刑受刑者に係る仮釈放の運用状況について」という資料によると、逮捕から少なくとも30年が経過しないと仮釈放は難しいようだ。最長では61年服役したケースもあるとされている。

そのため2019年より服役している湯浅成美の仮出所は、早くても2050年前後だと予想されている。出所する頃には50歳前後だ。

これについてはネット上でも「普通に考えて、結婚も出産も諦めることになるな。馬鹿なことをしたもんだ」「30年も経つと、出所した時に親が元気かさえわからないよね。ある意味、死刑より辛いかもしれない」とのコメントも見られた。

共犯者の井出裕輝や中野翔太らの現在

湯浅成美とともに事件の主犯格であり、実行犯とされている井出裕輝についても2017年3月10日に千葉地裁で無期懲役の判決が下され、上告するも2019年6月3日に最高裁で棄却されている。裁判中は遺族に対する謝罪をするなどの態度を見せたものの、裁判官は全員一致で無期懲役の判決を支持、現在は湯浅成美同様に服役中だ。

共犯者の中野翔太については、事件前から井出裕輝に借金があったことから井手に命令されて犯行にくわわったされていたため、当初は同情的な声もあがっていた。

しかしながら実際は自らすすんで野口愛永さんを生き埋めにしたことや、野口さんへの暴言や暴行を楽しんでいた節が明らかになり、2017年10月10日に前出の2人と同様に無期懲役が確定した。

逮捕後に中野翔太には軽度の精神遅滞があったことが明らかになっているが、このことが刑を軽くする根拠にはならないとの判決であった。なお、中野翔太には反省の様子が見られず、精神鑑定のために入院していた時にもベッドで漫画を読み、枕元には元女優の堀北真希さんの写真を飾るなどして異様な様子だったという。

鉄金工の少年については、犯行に連れてこられたものの恐怖で動くことができず、ほとんど見張り役のようなかたちで無理に同行させられていた疑いが強かったために殺人罪では起訴されず、家庭裁判所に送致されたのみであった。

船橋18歳少女生き埋め事件の詳細

船橋18歳少女生き埋め事件の概要と加害者の現在について説明したが、なぜ生き埋めという残酷な殺害方法を選んだのか、そもそも殺害に至るほどの事情があったのかなど、疑問も残る。

それ故に事件が報道されたときには「変な事件だな」「マスコミは何か隠しているのでは?」との声もあがったほどだ。ここでは動機や犯行の様子について詳しく知るため、事件を時系列に沿って紹介していく。

被害者の野口愛永さんと湯浅成美は高校の同級生

湯浅成美と被害者の野口さんは高校の同級生で、仲も良かったという。一時期は野口愛永さんが湯浅成美の実家で暮らしていたこともあったそうだ。

しかし野口愛永さんがホスト遊びにハマって借金を繰り返すようになり、2人の友情関係にもヒビが入っていった。野口愛永さんは湯浅成美を含む周囲の人物からお金を借りるもホストクラブへの返済が追いつかず、事件当時は「かれん」という源氏名で千葉県内のソープランドやデリバリーヘルスで働いていたという。

一方で高校時代の湯浅成美はテニス部に所属しており、男遊びは派手だったものの面倒見がよく、後輩からも慕われていたという。ハリーポッターの世界に憧れていたとの話もあり、「残酷な事件の首謀者になるなんて信じられない」「あんなに良い子がなぜ…」と驚く声も親族や近隣住民から寄せられていた。

犯行のきっかけは中学校の卒業アルバム

当初は野口愛永さん殺害の犯行動機は、野口さんと湯浅成美の間にあった金銭トラブルと見られていた。しかし湯浅成美が犯行を決意した原因は「野口愛永さんが中学校の卒業アルバムを借りたまま、返さなかったから」という意外なものであった。

前述のように野口愛永さんは風俗関係の仕事をしていたが、勤務態度はあまりよくなかったという。体験入店だけして音信不通になる、当日に欠勤をするなどして、仕事でもトラブルを繰り返していたそうだ。

そのため頻繁に新しい仕事の面接を受けていたのだが、風俗の面接時に必須になる身分証を持っていなかったため、湯浅成美さんから中学校の卒業アルバムを借りて身分証代わりに使っていた。

湯浅成美は貸していた5万円と卒業アルバムを返すようせっついていたが、野口さんは再三の返済要求を無視していたという。その誠意のない態度に湯浅成美は次第に憎しみを募らせ、犯行に及んだのだ。

残忍な殺害計画と事前準備

肉体関係のあった湯浅成美から「ムカつく奴がいる、やっちゃいたい」と相談を受けた井出裕輝は、自分も手伝うと野口さん殺害への協力を申し出た。

そして友人の中野翔太に「死体を埋めるのに丁度いい場所を知らないか」「殺してから埋めるのと、生き埋めにするのとどっちがバレにくいと思うか」などの相談を持ちかけたという。

すると中野翔太はことも無げに「生き埋めのほうが、死体を運ぶ手間が省けて楽だと思う」と言ったそうだ。余談だが、ルポライターの村田らむ氏は元殺し屋だったという男に取材した際、インタビュー相手から「リンチしてからの生き埋めは楽だよ。遺棄する場所まで歩かせるだけだから。死体は重いからね」と言われたという。恐ろしいことに中野翔太と同じことを言っている。

中野の意見を参考に4月18日の夜に、井手は自分とは大した接点もない野口愛永さんを生き埋めで殺害することに決めたという。その日のうちに実家からスコップを持ち出し、親族所有だという畑に穴を掘ることにした。共犯になった中野は、井出に指示されるままに深さ80cm程度の穴を掘ったという。

さらに2人は同日中に千葉県酒々井市内にあるホームセンターに向かい、野口さんを拘束するための結束バンド、口を塞ぐための靴下や粘着テープも購入している。

準備を終えた井手と中野はレンタカーを借りて湯浅成美のもとに向かい、翌19日の朝に合流したとされる。

野口愛永さんを車で拉致

井出裕輝と中野翔太が犯行準備を進めていた頃、野口愛永さんは千葉県内にあるホストクラブにいた。その日は野口さんが入れ込んでいたホストの「昇格祭」というイベントを行なう日だった。

野口さんはイベント当日、ホストの100万円のシャンパンタワーをする予定だと周囲に話していたという。シャンパンタワーをするには前金として50万円が必要だったため、野口さんは周囲から借金をしていた。そのことを湯浅成美も聞きつけていたのだ。

そのため19日の朝に湯浅成美らはホストクラブの駐車場に行き、野口さんが店から出てくるのを待った。しかし、なかなか姿を見せないので、いったん埼玉県内のパーキングエリアに移動したという。

このパーキングエリアには4人目の共犯者となる16歳の少年がいた。彼は乗っていた車のタイヤがパンクしてしまい、湯浅成美に助けを求めたのだ。

年齢を考えれば無免許運転なのは明らかであり、ガソリンスタンドや専門店では修理を頼めなかったのだろう。タイヤの交換は、このとき初めて少年と会った中野翔太がおこなったそうだ。

その後、4人は再び千葉に戻り、友人とホテルから出てきた野口愛永さんを見つけて車に拉致した。4月19日、20時頃のことだ。

この時の様子を野口さんと一緒にいたという友人の女性は、「突然車が目の前で道を塞ぐように停まり、何事かと驚いた」と話している。そして女性は、車の中から出てきた湯浅成美が野口さんに対して「貸したものを返せよ。今日は先輩も一緒に来てるから、ちょっと車に乗れ」と、強引に社内に引き込む様子を見たそうだ。

さらに野口さんと別れた後、この女性のもとに湯浅成美と野口さんの共通の知人から電話が入り「湯浅成美が野口愛永を探しているらしいけど、大丈夫?」と焦った様子で聞かれたという。胸騒ぎを感じた女性は慌てて野口さんに電話を掛けたが、繋がることはなかった。

命乞いを無視して生き埋め

車内では運転席に井出裕輝、助手席に少年、後ろに湯浅成美と中野翔太が野口愛永さんを挟み込むようにして座った。車に乗り込むと湯浅成美は野口さんの鞄から携帯電話と財布を取り出し、電話からはバッテリーパックを、財布からは現金を抜き取ったという。

その後、井手の指示で中野が粘着テープと結束バンドを使って野口さんを拘束、声が出せないように口に靴下をねじ込んで粘着テープで塞ぎ、頭から土嚢の袋を被せた。

野口さんを身動きできなくすると、井手は中野に「どうなるか教えてやれよ」と声を掛け、中野は野口さんに「お前はこれから死ぬんだよ」と残酷な死刑宣告をしたという。助手席にいた少年は、怖くて何もできなかった。

少年の供述によると、その後も車内では野口さんに対するリンチが続き、湯浅成美は吸っていたタバコを野口さんに押し付けるなどしていた。後部座席からは野口さんのうめき声が聞こえてきたという。

車が芝山町の畑に到着すると、井手は「車を実家に停めてくるから、その間にちょっと(野口さんを)埋めといて」と中野に告げて、中野と野口さんを犯行現場に降ろした。

野口愛永さんは必死に命乞いをしたが中野は聞き入れず、前日に掘っておいた穴に野口さんを落として上から土砂をかけた。あまりの恐怖に野口さんが泣き出すと、その声で周辺住民に犯行が気づかれるのではないかと恐れた中野は、急いで土砂をかけて1人で、あっという間に野口さんを埋めてしまった。

畑に戻ってきた井手は中野が1人で犯行を終えたのを見て「お前もう埋めたのかよ〜、鬼だな」と笑いながら言い放ったという。

その後、地面をならすなどして犯行を隠し、4人は帰宅した。帰宅途中の車内で、4人は野口さんの財布から奪った2万円ほどの現金を分け合った。湯浅成美が多めに取ったため、井手と中野の取り分はそれぞれ2千円ほどだったという。この2千円が人を殺して、自分も無期懲役刑に服した井手と中野が唯一得たものである。

犯行を武勇伝のように周囲に自慢

事件前から、野口愛永さんを殺害する計画があると周囲に吹聴していたという湯浅成美。逮捕後には上のようなLINE画像も多数出てきている。

犯行後は湯浅成美だけでなく井手や中野も「自分は人を殺した」「無敵だ」と、野口さん殺害を武勇伝のように自慢していたという。

加害者3人の口の軽さが原因で野口愛永さんの知人男性が「野口さんと連絡がつかない。知人が野口さんを殺したと言っていたので心配だ」と千葉県警船橋東署に相談し、事件が発覚した。

身元を隠すために井手と中野は犯行時に「ケイ先輩」「ジョン先輩」とお互いを偽りのあだ名で呼び合い、犯行後は身を隠すために福島の除染作業に参加する予定だったという。

その一方で、主犯の3人ともが「ここだけの話」「誰にも言うなよ」と周囲の人々に自分たちの犯行を吹聴し、「畑に生き埋めにして携帯は河に流した」などと野口さんの遺体や証拠物の在処まで軽々しく話していたというのだから、訳がわからない。

残酷なことに彼らの自慢話は、野口さんの実の妹の耳にまで届いていたという。妹は友人に「お姉ちゃんが殺されたかもしれない。生き埋めにされたかも」と相談していたそうだ。

裁判での湯浅成美の様子

逮捕後の井手は一応、反省しているかのような態度を見せていた。中野は頭は丸めていたものの、遺族に謝罪の手紙を書いているという嘘をつくなど、反省しているとは言い難い様子であった。

しかしそんな中野でも、湯浅成美よりは裁判時の態度はまともだったという。湯浅成美は遺族に謝罪しないばかりか「井手と中野に脅されて無理やり犯行について行っただけ」と、裁判中に嘘までついた。

ほかにも裁判中には、以下のような発言をして裁判官と裁判員、傍聴席を唖然とさせた。

  • 被害者の財布から1万円を盗ったが、自分は犯行当日、野口さんのために仕事を休んでいる。したがって、この1万円は休業補償にあたる。なので自分が強盗罪に問われるのはおかしい
  • このくらいの罪なら10年くらいで出所できるはずだ
  • 出所したらネイルサロンを開業してネイリストとしてトップを取る

また「悪いことをしたという実感がない」「正直、今は自分のことでいっぱいいっぱいで被害者や遺族のことまで考えられない」などと言って、遺族を逆上させた。

湯浅成美の母と姉も出廷して遺族に謝罪し、公の場で「自分たちが責任を持って更正させる」と誓ったが、強盗殺人という重罪を犯しているにもかかわらず「実刑判決は重すぎる。娘(妹)には執行猶予をつけてくれ」と裁判官に頼むなど、やはり常識から外れた訴えもしていた。

船橋18歳少女生き埋め事件に対する社会の反応

事件や加害者に対して、ネット上では「卒アル返し忘れた程度で殺されるのか」「登場人物の行動が全く理解できない。すごい世界もあるもんだな」と、呆れる声が多くあがった。

また「生き埋めって一番苦しいらしい。普通はこんな残酷な殺し方しないよ」「こんな残酷なことができる人間には極刑が妥当」と、犯行の残虐さを恐れるコメントも少なくない。

その一方で、被害者に対しても落ち度があったと指摘する声も散見された。

また、野口愛永さんが金銭トラブルを抱えるきっかけとなったホストやホストクラブに対して「未成年に酒を飲ませて借金漬けにしたんでしょ。悪質すぎない?」「ホストやホストクラブは何の罪もないの?そもそもこいつらが未成年者を店内に入れなければ、こんなことにならなかったんじゃないの?」との厳しい意見もあがっていた。

湯浅成美のツイッターアカウントは現在も残っている?

2013年までしか更新されていないが、湯浅成美のツイッターアカウントは未だに残っている。

ツイッターを遡ってみると、「こいつ見かけなかった?舐めたマネしたから探してるんだけど」といった趣旨のツイートや、リツイートがいくつかされており、事件前から湯浅成美の周辺では友人関係のトラブルなどが割と頻繁におこっていたことや、そのたびに物騒な言葉が飛び交っていたことがうかがえる。

また当時付き合っていたと思われる男性に対しても「大好き」「一生一緒」といったツイートをした数日後には「殺してやる」「マジ許さない」といったツイートをしており、気が短く浮き沈みが激しい様子も見て取れる。

湯浅成美の逮捕前の住所や実家の情報も載っている

ツイッターのプロフィールによると湯浅成美の実家は千葉県船橋市で、逮捕前には前述の彼氏と2人で千葉県大網白里市に住んでいたようだ。

湯浅成美は6人家族で、出廷した姉以外にも兄弟がいたという。もちろん詳細な住所まではわからないが、今でも船橋市内の実家に住んでいる家族もいるのかもしれない。

また「湯浅成美と野口愛永さんが通っていた高校は、千葉県内にある船橋古和釜高校だ」という書き込みが高校受験情報をまとめたネット掲示板で見られるが、この情報の真偽は不明である。

総括:湯浅成美の裁判が終わっても釈然としない船橋市女性生き埋め事件

今回は2015年4月に起きた千葉県船橋市女性生き埋め事件と、事件の中心人物である湯浅成美について紹介した。この記事のポイントは以下のとおりだ。

  • 千葉県船橋市女性生き埋め事件の加害者は湯浅成美、井出裕輝、中野翔太と少年の4人
  • 被害者の野口愛永さんは湯浅成美の友人だった
  • 金銭や卒業アルバムを貸したことで湯浅成美と野口愛永さんの関係が悪化
  • 井出裕輝と中野翔太が実行犯となって野口さん殺害計画を企て準備
  • 生き埋めという残酷な犯行と反省のなさから裁判で井出裕輝、中野翔太は無期懲役に
  • 湯浅成美も犯行時未成年でありながら無期懲役という異例の判決
  • 湯浅成美のツイッターアカウントにはまだ個人情報が残っている

殺人という凶行に及ぶには理解できない動機、計画的なのか短絡的なのかわからない犯行、遺体を隠すどころか自ら犯行や事件現場を吹聴する行動など、事件の詳細を知っても釈然としない印象を与える千葉県船橋市女性生き埋め事件。

しかしながら事件当時、湯浅成美の周りに彼女を宥められるまともな大人が1人でもいれば、あるいは野口愛永さんとの仲をとりなすことができる人物がいれば、このような凄惨な事件は起きずに済んだのかもしれない。

加害者3人が遠い未来に出所してきた後には、二度と同じ過ちを繰り返さないでほしいと願うばかりだ。

-人物・過去・現在