xi通話料とはNTTドコモの通話料金のことだ。だがドコモの回線を利用した格安SIM会社でもxi通話料と表記するため少々複雑だ。今回はxi通話料について料金や詳細、解約について解説する。なぜ格安SIMサービスiijmioでxi通話料が請求されたのか。xi通話料が高額となるケースも紹介するので最後まで読んでほしい。
記事の内容
- xi通話料とは
- ドコモはxiから5Gへ
- xi通話料 docomoの料金はいくら?
- 1分かけるといくら?
- 5分以上はいくら?
- カケホーダイのプランは?
- 通話料が高いのは本当?
- 請求に覚えがない?
- 解約方法は?
- xi通話料がiijmioで請求された理由は?
- LINEで無料通話も検討
- xi通話料の詳細や料金のまとめ
xi通話料とは
ドコモ回線を利用した通話にかかる通話料金のこと。そもそもxiとはドコモ回線のサービス名のことだ。通信規格の名称である「4GLTE」のことをドコモではxiと称している。つまり4GLTEの回線を契約しているドコモユーザーの通話料金のことをxi通話料と呼ぶ。
料金明細に記載される通話料金の名称もxi通話料である。4GLTE回線を契約しているドコモユーザーが通話にかかった料金のみを知りたい場合は、xi通話料の欄に記載されている金額を確認すればいい。
ドコモはxiから5Gへ
ドコモだけではないが大手携帯会社は高速通信を可能にする5Gエリアの拡大を進めている。4G、5Gとモバイル通信はどんどん進化しているのだ。進化の変遷と共にドコモのサービス名称を知ると、よりxi通話料への理解が深まるので紹介する。
まず「G」とは「Generation(世代)」のことだ。モバイル通信方式の規格で、第2世代は2G、第3世代は3Gと呼ばれている。数字が大きくなるにつれて通信速度がアップしていることを意味し、現在は5Gまで進化している。
ドコモのサービス名称を対応させると、3GがFOMA、4Gがxi、5Gはそのまま5Gとなっている。通話料金もサービス名称が記載されており、3G契約者の通話料金はFOMA通話料、4G契約者の通話料はxi通話料、5G契約者の通話料は5G通話料となる。
xi通話料 docomoの料金はいくら?
国内通話料金は30秒あたり22円(税込)である。ファミリー割引が適用されるグループ間での通話は無料だ。通話が多い人向けに音声オプションとして「かけ放題オプション」または「5分通話無料オプション」を選ぶこともできる。
「かけ放題オプション」は月額1,870円で国内通話がかけ放題になるオプション。「5分通話無料オプション」は1回あたり5分以内の通話が回数無制限で無料になるオプションだ。5分を超えた場合は通常の国内通話料金である30秒あたり22円(税込)がかかることになる。
いずれのオプションも海外での発着信や、0570から始まるナビダイヤル、0180から始まるテレドームなどのサービス、188(消費者ホットライン)104(番号案内)などドコモが指定する電話番号への発信は対象外となるので注意が必要だ。
なお自治体が行う新型コロナウイルスのワクチン接種の電話予約などでも、0570から始まるナビダイヤルが使用される場合がある。自治体が主体だとしても、ナビダイヤルの場合は定額サービスの適用外だ。音声ガイダンスから料金が発生するので通話の待ち時間が長くなると通話料が高くなるのだ。あとで高額な請求が来て驚かないように、音声オプションの適用範囲は事前に把握しておくといいだろう。
【参考】定額対象外となる通話
(0570)(0180)などの他社接続サービス
海外での発着信
「WORLD CALL」
「SMS」
(188)特番
(104)の番号案内料
衛星電話/衛星船舶電話
当社が指定する電話番号
(機械的な発信などにより、長時間または多数の通信を一定期間継続して接続する電話番号)などへの発信
1分かけるといくら?
xi通話料は30秒ごとに22円(税込)なので1分かけると44円の通話料がかかる。10分で440円だ。「かけ放題オプション」は月額1,870円なので、月に43分電話をかけるなら「かけ放題オプション」の方がお得になる。電話をかける機会が多い人や、長電話の傾向がある人は、xi通話料がいくらかかっているか明細で確認するといいだろう。
5分以上はいくら?
次に5分以上のxi通話料金を見ていこう。1分間の通話料金は44円(税込)なので5分だと220円だ。「5分通話無料オプション」は月額770円なので、1ヶ月の間に4回、5分以上の電話をするなら「5分通話無料オプション」の方がお得になる。3分ほどの通話を月に6回行うなら「5分通話無料オプション」を検討するといいだろう。
カケホーダイのプランは?
ドコモでは以前「カケホーダイプラン」という名称のサービスを提供していた。国内通話料が無料になる「カケホーダイプラン」や、5分以内の通話が無料になる「カケホーダイライトプラン」、ファミリー割引が適用となる同一グループの通話が無料になる「シンプルプラン」だ。
音声通話とデータ通信が別のパックになっていて、使い方に応じて選ぶことができるのが特徴だったが、「カケホーダイプラン」の新規申し込みの受付は2019年の5月31日で終了している。
「カケホーダイプラン」を契約して、現在もプラン変更していなければ「カケホーダイプラン」を継続することができる。「カケホーダイプラン」でも超過分の通話料金は30秒22円で計算され、xi通話料として料金明細に記載されることになる。
「カケホーダイプラン」は海外での発着信やナビダイヤルなどへの発信は定額サービスの対象外となっている。定額対象外となる通話は、現在の音声オプション「かけ放題オプション」「5分通話無料オプション」と同じなので確認するといいだろう。
【参考】定額対象外となる通話
(0570)(0180)などの他社接続サービス
海外での発着信
「WORLD CALL」
「SMS」
(188)特番
(104)の番号案内料
衛星電話/衛星船舶電話
当社が指定する電話番号
(機械的な発信などにより、長時間または多数の通信を一定期間継続して接続する電話番号)などへの発信
通話料が高いのは本当?
Xi通話料が思ってたよりも高くて何でだ?って思ったらアレだわ...かんぽ生命への電話だ...(踏んだり蹴ったり)
— MGからあげ (@ina0101) July 27, 2021
ドコモで5分通話料無料オプション入ってるのに、Xi通話料が請求されてるって親がさわいでたけど…
— juju⋆ (@matsuri1468) September 18, 2021
xi通話料が高いという声があるので、大手携帯会社3社の通話料を調べてみた。ドコモのxi通話料は30秒22円。SoftBankの通話料も30秒ごとに22円だった。auも30秒22円なので、3社ともに同じ結果となった。ドコモのxi通話料だけが特別高いわけではない。
明細はどのように表示される?
下の画像のように4Gの通話料金はxi通話料として明細に表示される。
音声オプションやカケホーダイなどの定額サービスを利用している場合は、超過分または適用外の料金がxi通話料として表示されるのだ。無料通話分は記載されないので間違えないように。
補足として5G契約の場合はxi通話料の部分を5G通話料と読み替える形になる。
SMS通信料とは
SMSとは電話番号だけでメッセージが送れるサービスのことだ。ドコモ間だけでなく他の携帯会社の電話番号でも、メッセージの送受信が可能となっている。受信は無料だがメッセージの送信には料金がかかる。送信文字数に応じて料金が異なり、1回3円から33円だ。70文字までが3円、604文字から670文字が33円となっている。
請求に覚えがない?
xi通話料が予想以上に高額だった、と感じるケースもある。SNS上でも身に覚えのない請求に戸惑っている声がいくつか見つかった。
スマホの代金がなぜか2倍になってる😵
xi通話料?がやたらかかってるのだけど、そんなに長く電話した記憶ない…skypeとlineで長く電話したのは記憶あるのやけど…
— そぼろの角煮巻き (@tyarong1) December 9, 2020
いつも通りしか使ってないのにXI通話料・通信料が15000円になってるのは何😥😥
毎月12000円前後の支払いなのに28000円来てて謎すぎるんだけど……— 小鳥遊 さう (@win_stone3) July 30, 2020
考えられるケースとしては、通話を終了していないことに気づかずそのまま通話中となっていた場合だ。音声オプションの「かけ放題」などに入っていない場合の料金は1分間で44円。通話中のまま気づかず10分放置してしまえば440円だ。意図しなかったとはいえ、通話の事実があれば支払うことになるので注意したい。長時間の通話は高額請求になる可能性があるので、自分が「かけ放題」などのプランに入っているのか、それとも入っていないのかは確認する必要がある。
他にも「高額な請求額になっています」などというメールがきっかけで、詐欺被害に遭ったケースもある。普段から自分が契約しているプランや料金の明細を確認した方がよいだろう。
解約方法は?
現在ドコモでは定期契約時に設定していた解約金を全て廃止している。令和3年4月1日に改正された「携帯電話・PHSの番号ポータビリティの実施に関するガイドライン」により、電話番号はそのままで契約している携帯会社を変更できるMNP手数料も原則無料となった。
これにより自分にあった携帯料金プランを提供する会社を選びやすくなったのだ。ドコモの解約に関する手続きは、ドコモの手続きページ「解約・その他」から希望の手続きを選べばよい。
xi通話料がiijmioで請求された理由は?
ドコモで契約していないのにxi通話料が請求されるケースがある。それはドコモの回線を利用している格安SIMサービス「iijmio」だ。専用アプリ「みおふぉんダイヤル」を通して通話することで通話料が30秒11円(税込)という特徴がある。ドコモ回線とau回線が選べるようになっており、ドコモ回線を「タイプD」、au回線を「タイプA」としている。
ドコモ回線の「タイプD」の契約で、「みおふぉんダイヤル」を利用せず通話をした場合は、ドコモの回線を使用した通話になるため請求明細にはxi通話料と表記される。
他にも「みおふぉんダイヤル」アプリが使えない端末の場合は、プレフィックス番号0037-691を付けて発信する必要がある。0037-691を付与せず発信した場合もドコモの回線を使用して通話したことになるため、xi通話料として請求される。
なお「みおふぉんダイヤル」ではフリーダイヤル、ナビダイヤル、110番など3桁番号への発信はできないため、料金が発生する通話の場合はxi通話料となる。
LINEで無料通話も検討
xi通話料が気になるならLINEアプリの通話機能を使う手もある。LINEならLINEでつながっている友達との無料通話が可能だ。音声通話だけでなくビデオ通話も無料のため、時間を気にせず話をしたい場合はLINEの通話を利用するといいだろう。
LINEに限らず無料で通話できるアプリはたくさんある。Appleユーザーなら、あらかじめインストールされているFaceTimeを使えば、Appleデバイスを持っている人との通話が無料となる。Facebookと連携して利用できるMessengerでも、Facebookで友達になっているのなら無料通話が可能だ。このように無料で通話できるアプリはたくさんあるのだ。
アプリを使用する際の注意点はデータ通信が発生していることだ。通話料はかからないが、データ容量は消費していることを覚えておきたい。フリーWi-Fiの環境下であればデータ通信量を気にする必要はないが、そうでない場合はデータ通信量がかかってしまうのだ。音声通話の料金を気にするだけでなく、契約しているデータ通信プランもしっかり確認しておきたい。
xi通話料の詳細や料金のまとめ
今回の記事のポイントをまとめておこう。
xi通話料とはドコモ回線を利用した通話料金のこと
xiはドコモの4Gサービスの総称
30秒あたりの通話料は22円(税込)
通話料がお得になる音声オプションあり
- かけ放題オプション:月額1,870円(税込)
- 5分通話無料オプション:月額770円(税込)
「カケホーダイ」の新規申し込みは終了
身に覚えのないxi通話料請求の主な理由
- 定額サービス対象外のナビダイヤルなどの通話が多い
- 意図せず通話状態が続いていた
- iijmioのプランDで「みおふぉんダイヤル」対象外の利用があった
通話料が気になるならLINEなどの無料通話アプリを検討
- ただしデータ通信量は発生する
普段から携帯電話の利用明細をチェックすることで使い方の見直しをすることもできる。利用状況を把握し、より自分にあった携帯会社やプラン、使い方を見つけてほしい。