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ドラえもん衝撃の最終回!のび太がまさかの死刑に?「幻の最終回」や「4つの本当の最終回」についても徹底解説!

誰もが知っているほどの国民的アニメ、「ドラえもん」。1969年12月に連載が開始され、単行本は46巻まで発行されている。

しかし1996年、作者である藤子・F・不二雄先生が大長編ドラえもんを執筆中に亡くなったため、ドラえもんが完結を迎えることは永遠になくなった。

実はドラえもんには、藤子・F・不二雄先生によって描かれた「4つの最終回」と、ファンによる2次創作作品である「都市伝説的な幻の最終回」があるという事をご存知だろうか。

中には、のび太が殺人を犯して死刑になるという衝撃的な内容のものも存在する。この記事では、そんなドラえもんの最終回の詳細について徹底的に検証・解説していこう。

記事の内容

  1. ドラえもんの最終回で、のび太が死刑になって死亡する?
  2. のび太死刑説について解説!
  3. ドラえもんの「幻の最終回」はのび太死刑説の他にもあった!
  4. いくつもの都市伝説的な最終回
  5. のび太が植物人間になってしまった説
  6. ドラえもんはのび太が作った説
  7. 戦争で破壊されたドラえもん説
  8. 謎回「行かなきゃ」が放送されたというのは嘘?
  9. ドラえもんには「4つの公式な最終回」がある
  10. 「ドラえもん未来へ帰る」
  11. 「ドラえもんがいなくなっちゃう」
  12. 「さようならドラえもん」
  13. 「帰ってきたドラえもん」
  14. 【ドラえもん最終回まとめ】のび太が死刑になる説から本当の最終回まで

ドラえもんの最終回で、のび太が死刑になって死亡する?

これは2013年に2チャンネルに投稿されたファンによる創作の最終回だが、のび太がジャイアンの妹のジャイ子を殺して死刑になるという、なんとも衝撃的な内容となっている。

小説みたいにすべてテキストで書かれたものだが、読んでみると結構本格的なサスペンスでボリュームもあり、なかなか面白い。

のび太がジャイ子を殺したりするハズがないと信じるしずかちゃんが、事件の真相をつきとめようと奮闘する様子をしずかちゃん視点で描かれている。

原文は28,800文字、ページ数にして36ページにも及ぶ大ボリュームである。物語の概要を書くだけでもかなりの量になってしまうため、ここでは思いっきりザックリとしたあらすじだけを書くことにする。

 

のび太死刑説について解説!

物語は、しずかちゃんがのび太の家を訪れたところから始まる。そこには、のび太の姿はなかった。

なぜならのび太は、ジャイアンの妹・ジャイ子を殺した罪で警察に逮捕され、死刑が確定しているのだから。

事件はジャイ子が住んでいた都内の高層マンションの一室で起こった。

その部屋でジャイ子がキッチンハサミで刺殺されたのだ。目撃者の証言から、のび太が容疑者となる。

ジャイ子が注文した寿司を届けに来た宅配スタッフが、ジャイ子を刺したあとワンピースを一着盗んで逃げるのび太の姿を目撃していたのだ。

ジャイ子の部屋には争った形跡があり、のび太の指紋も見つかったことから、言い逃れする余地はなかった。

警察から同行を求められたのび太はその場で容疑を認め、以降は自ら極刑を望む発言を繰り返していた。

しずかちゃんは、のび太が犯人なのだとしたらその行動におかしな点が多くあることに疑念を抱く。

あののび太が人殺しなんかするはずがない。きっと誰かをかばって罪を背負っているのだと信じ、無実を証明しようと奔走する。

その結果、スネ夫の協力を得て裏山の祠の中にできた「時空の歪み」が一連の事件の元凶であることを突き止める。しずかちゃんとスネ夫は、時空の歪みの中に飛び込みドラえもんとの再会を果たす。

しずかちゃんは再会したドラえもんから、あるひみつ道具をもらう。それは任意の人物の、任意の記憶を見ることが出来る「思い出再生機」というものだった。

しずかちゃんは、これですべての真実がわかると言って、思い出再生機の再生ボタンを押した。そこに再生されたのは、のび太の思い出ではなくジャイ子のものだった。

実はジャイ子を殺した真犯人は、時空の歪みに迷い込んで過去からやってきた、子供の頃のジャイ子だったのだ。

そして過去からやってきたジャイ子は、運命のいたずらか、この時代で売れっ子漫画家となった大人のジャイ子と遭遇してしまう。

大人のジャイ子は、その子が子供の頃の自分だとすぐに気付いて自宅マンションにつれて帰った。

しかしどうすればいいか悩んだジャイ子は、普段から何かと相談に乗ってもらっているのび太に連絡を取り、わざわざ来てくれるのび太のために寿司を注文して、彼がマンションに来るのを待った。

しかし、そこでトラブルが起こった。

少女漫画家になることを夢見ていた子供のジャイ子は、売れるために少女漫画とはかけ離れた過激で暴力的な内容の漫画を描いている将来の自分の姿を知ってショックを受ける。

大人になった自分が思い通りの人生を歩んでこなかったことに失望して、裏切られた気持ちになった子供のジャイ子は激昂し、台所にあったキッチンハサミで大人のジャイ子を刺し殺してしまったのだ。

そこへタイミング悪く現場にやってきたのび太は、ひと目で状況を理解する。

泣きじゃくる子供のジャイ子をなだめ、返り血を浴びたジャイ子を着替えさせた。ジャイ子の部屋からワンピースが一着なくなっていたのはそのためだった。

そしてジャイ子を連れてマンションを飛び出したところを寿司の宅配スタッフに目撃されたのである。

のび太はジャイアンのところにジャイ子を連れていき、事情を説明する。そしてジャイ子を守るために自分が身代わりに殺人犯として捕まることにしたのだった。

しずかちゃんの手によって全ての真実が明らかになり、ジャイアンはのび太を救うために「実の妹を殺して、その罪を友人になすりつけた極悪人」として警察に自首をする決意をする。

 

…かなり簡潔に書いたので、所々つじつまが合わない箇所があったかもしれないが、原文では随所に伏線が張り巡らされ、ラストで見事に伏線回収されていた。

まさか過去から来た子供のジャイ子が真犯人だったとは、筆者は最後まで予想もつかなかった。

なお現在、この最終回が投稿されていた2チャンネルは閉鎖されてしまっているため、原文を読むことはできない。

しかし、どうしても読みたい!という読者諸君のために、フルバージョンを引用したPDFを作成した。本編をガッツリ読んでみたい!という方はこちらからぜひ読んでみて欲しい。

 

ドラえもんの「幻の最終回」はのび太死刑説の他にもあった!

いくつもの都市伝説的な最終回

ドラえもんには、ファンが2次創作したドラえもんの最終回が数多く存在している。感動するものや、ちょっとショッキングなもの、まさしく都市伝説というようなものまでその内容は様々だ。

この項では、そんなドラえもんの最終回の都市伝説的なものをいくつかピックアップして解説しよう。

 

のび太が植物人間になってしまった説

1986年に子供達の間で噂になった都市伝説。

この最終回は、事故にあって植物人間になってしまったのび太がドラえもんに背負われて天国へ行く…という内容である。

当時はこのショッキングな内容に問い合わせが殺到することとなったが、作者が「ドラえもんはそんな悲しい終わり方はしない」とコメントしたことで事態は収集した。

このストーリーの概要は、こうである。

お正月、しずかちゃんと羽子板で遊んでいたのび太は、木の枝に引っかかった羽根を取るために木に登り、そこから転落する。

不幸にも頭から落下したのび太は意識不明となり、手術をしなければ命も危ない状態だった。だが、手術をしたとしても成功率はわずか20%以下。

しかも失敗すれば命に関わることになる。さらに莫大な手術費用も必要となるのだが、野比家にはそんな大金は用意できるあてがなかった。

ドラえもんはのび太を助けるために4次元ポケットの中にある道具をすべて売り払って、のび太の手術費用を捻出する。そしてついに、のび太の緊急手術が始まった。

実に8時間にも及ぶ大手術の末、のび太は一命を取り留めることができた。しかし命こそ助かったものの、のび太は一生意識を取り戻すことができない植物人間となってしまった。

それから、のび太は病室のベッドの上でずっと眠ったままだった。病室には、パパとママ、学校帰りに見舞いに来たジャイアンやスネ夫にしずかちゃん、そしてドラえもんがいた。

ドラえもんは、病室で寝たきりののび太をどこかに連れ出してやりたいと切望する。そしてひとつだけ売らずに残しておいた「どこでもドア」を取り出した。

そしてのび太をおんぶしたドラえもんが、「どこへ行きたい?ねぇのび太くん。」と尋ねる。

答えが帰ってくるはずもなかったが、みんなには一瞬、のび太が笑ったように見えた。

ドラえもんにはのび太の声が聞こえたのかもしれない。「わかったよ。のび太くん。そこへ一緒に行こう・・・。」

またのび太が微笑んだ。今度は見間違いではなかった。確かにのび太が笑った。そしてみんながそれを見たのだ。

どこでもドアの扉が開くと、そこはまばゆい光にあふれ、見たこともないほどに可憐で、嗅いだこともないくらいにいい匂いのする花が辺り一面に咲いていて、綺麗なチョウチョが飛んでいた。

のび太が行きたいところ…。そこは天国だった。

「さぁ、行こう。」ドラえもんは動かないのび太を背負って、その中に入っていった。

 

…なんとも悲しすぎる話である。作者が「ドラえもんはそんな悲しい終わり方はしない」と言ったのには、まったく同感である。ドラえもんはこんな悲しい終わり方をしてはならない!と強くそう想う。

 

ドラえもんはのび太が作った説

この最終回は、ファンが藤子・F・不二雄先生の画風を真似て描いた同人誌漫画作品で、その完成度の高さからネット上で話題に。

しかし、あまりにも話題となりすぎてしまったために著作権侵害で訴えられ、同人誌の販売中止と売上金の還元を言い渡され謝罪することとなった。

この最終回のストーリーの概要はこうである。

ある日突然、ドラえもんが動かなくなる。

タイムテレビでドラミちゃんに相談すると、原因はバッテリー切れとの事だった。

バッテリー交換が必要だが、ドラえもんには記憶を保存しておくバックアップ電源である耳がない。そのため、バッテリー交換をすると記憶がすべて消えてしまう。

タイムマシンで未来に行って修理してもらおうとするが、何らかの力によって阻止されタイムマシンに乗ることができない。

タイムマシンで未来から駆けつけようとしたドラミちゃんも、途中でタイムパトロールに阻止されてしまう。

ドラえもんの製作者に修理してもらおうにも、製作者の情報は超機密事項となっていた。

のび太に残された選択肢は2つ。
「記憶が消えるのを覚悟のうえでバッテリーを交換するか」
「記憶を残すためにバッテリー交換しないままにしておくか」

のび太は記憶を残すほうを選択した。

それから35年後、ドラえもんを直したい一心で猛勉強してロボット工学の博士号まで取得し、優秀な技術者となったのび太はついにドラえもんを直すことに成功する。

妻となったしずかちゃんと共にドラえもんのスイッチを入れるのび太。
そしてドラえもんは静かに目を覚ます。

目を覚ましたドラえもんは、長い時を超えて当時のままにのび太に話かける。

「のび太くん、宿題は終わったのかい?」

ドラえもんを元に戻す。ただそれだけのために人生を費やしてきたのび太は、童心に戻り泣きながらドラえもんを抱きしめるのだった。

ドラえもんの製作者が明かされていなかったのは、開発者がのび太自身であったためだった。

「のび太が必死に頑張ったから、ドラえもんが生まれた」「ドラえもんが生まれたから、のび太が必死に頑張った」のである。

そしてドラえもんが動かなくなった時に、のび太やドラミちゃんの行動を阻止しようとする何かの力が働いていたのは、誰かが干渉することで未来が変わってしまうタイムパラドックスを防ぐためだったのだ。

この最終回は同人誌漫画作品ではあるが、あまりの完成度の高さに、多くの人がこれは本物かと思ったほどだ。

製作者サイドからすれば著作権侵害という措置を取らざるを得なかったのかもしれないが、1ファンとしてはこの最終回は公式な最終回としても文句がないほどの秀作だと思っている。

 

戦争で破壊されたドラえもん説

YouTubeで公開されている2次創作となるドラえもんの最終回「ドラえもんのび太の最後の戦い」。

戦争の真っ只中にいる、のび太としずかちゃん。ジャイアンとスネ夫はのび太の代わりに戦地へと向かい戦死した。ドラえもんも無惨に破壊されて停止してしまっている。

そしてのび太は亡き友たちの思いを背負い、世界を救うために戦地へと向かう。そしてドラえもんが…というわずか2分程度の、セリフすらない短い動画である。

だがこの動画は、多くの視聴者を感動させた。そしてそのクオリティの高さから評価が高い。

 

謎回「行かなきゃ」が放送されたというのは嘘?

1996年9月23日の深夜に突然、ドラえもんの謎の回「行かなきゃ」が放送されて話題になった。

ドラえもんの放送時間は金曜夜7時であり、深夜に放送されることは有り得なかった。当時の新聞のテレビ欄にもそんな番組の放送予定は掲載されていなかった。

この謎回「行かなきゃ」の内容は、深夜に突然オープニングもなくドラえもんの放送が始まり、のび太がただどこかに歩いているだけの映像が延々と流れていただけのものだった。

そしてのび太が最後にひとことだけ「行かなきゃ」というセリフ残して終わった。突然深夜に放送されたにもかかわらず、この「行かなきゃ」の映像を見たという人の体験談がネット上にたくさん存在している。

しかし「行かなきゃ」の実際の映像や公的な記録は残っていない。ファンの間では、「行かなきゃ」という謎の回が放送されたというのは嘘で、たんなる都市伝説だという説がある。

ドラえもんの作者である藤子・F・不二雄先生が急死した日がこの9月23日だったという事もあり、追悼番組だったとか、のび太の声が藤子・F・不二雄先生の声だったという説もある。

YouTubeに「行かなきゃ」を再現したとういう動画があったので、興味がある方は見てみて欲しい。

 

ドラえもんには「4つの公式な最終回」がある

ドラえもんには、4つの公式な最終回があると言われているが、ドラえもんは完結を迎えないまま作者の藤子・F・不二雄先生が亡くなったため、実は正式な最終回というものは存在していない。

ではなぜ4つも最終回があるのか?というと、これにはちょっとした大人(子供?)の事情があるのだ。

当時『ドラえもん』を連載していたのは「小学一年生」〜「小学四年生」という雑誌だけだった。そのため、読者が小学5年生に進級することで「小学五年生」以降ではドラえもんを読むことがなくなる。

そこで小学五年生に進級する読者に向けて描かれた、ドラえもんとのお別れ作品としての「便宜上の最終回」を用意する必要があったのだ。

その便宜上の最終回こそが、ここで言う「4つの公式な最終回」というわけである。

なお、1973年4月からは『小学五年生』・『小学六年生』でもドラえもんの連載が始まったので、これ以降は便宜上の最終回が描かれることもなくなった。

では、便宜上の最終回として描かれた「ドラえもんの4つの最終回」について解説していこう。

 

①「ドラえもん未来へ帰る」

1971年の『小学四年生』3月号に掲載された公式の最終回。

未来で流行しているというタイムマシンを使った時間観光旅行ツアー。その観光客のマナーが非常に悪くなり、過去の人たちに多大なる迷惑がかかってしまったために社会問題になってしまう。

対応策として「時間旅行規制法」という法律が制定され、今後一切の時間旅行が禁止されることとなった。

そのため、ドラえもんも未来に帰らなければならなくなり、のび太の子孫であるセワシがドラえもんを迎えに来る。

平静を装ってのび太を励まし勇気付ける言葉をかけていたドラえもんだったが、ついに別れの時間が来たときには感情を抑えきれなくなり、のび太と別れたくないと泣きながら暴れ出す。

慌てたセワシはドラえもんを押さえつけてタイムマシンに乗せ、未来に帰ってしまう。

…という、なんとも悲しく、あまりにも後味の悪い結末の最終回である。

 

②「ドラえもんがいなくなっちゃう」

1972年の『小学四年生』3月号に掲載された。

自転車に乗れない事をバカにされたのび太は、いつもようにドラえもんのひみつ道具に頼ろうとする。

しかし、ドラえもんは厳しい言葉をかけてのび太を冷たく突き放す。

ドラえもんは、自分に頼りきりなのび太の将来を案じて悩み、未来へ帰ろうと考えていていた。

しかしのび太にその事をなかなか言い出すことができない。困ったドラえもんはセワシと相談して「ドラえもんが故障した」と嘘をついて帰ることにする。

その嘘を「ドラえもんのためにも、自分に構わず帰ってくれ」と素直に受け入れるのび太。

のび太の言葉に感激したドラえもんは、正直に本当の理由を告白する。のび太は勇気を出してドラえもんの考えを受け入れ、送り出す決意をするのだった。

ドラえもんが未来に帰ってから、のび太は1人で自転車に乗る練習を始めた。

何度転んで傷だらけになっても、のび太は諦めなかった。

そしてついに自転車に乗れるようになったのび太の様子を、ドラえもんはセワシと一緒にタイムテレビで未来の世界から温かく見守っているのだった。

 

③「さようならドラえもん」

1974年の「小学三年生」3月号に描かれた『さようなら、ドラえもん』。

この作品は何度も繰り返しアニメ化され、さらに劇場版「STAND BY ME ドラえもん」のエピソードのひとつとして映画化もされている。

ジャイアンにいじめられたのび太は、いつものようにドラえもんを頼ろうとする。しかしドラえもんはのび太を一喝し、未来へ帰らなくてはならないことを告げる。

のび太はドラえもんを必死で止めようとするが、どうしようもならないことを悟り、別れを受け入れる。

ドラえもんと過ごせる最後の夜、2人は真夜中の散歩に出かけ、思い出を語り合う。涙をこらえきれなくなったドラえもんは、のび太に涙を見せないために「散歩してくる」とひとりでその場から離れてしまった。

そこでのび太は、寝ぼけて徘徊していたジャイアンと遭遇する。気まずい所を見られたジャイアンは、のび太にケンカをふっかけてきた。

のび太はドラえもんがいなくなっても大丈夫だと証明するため、勇気を振り絞ってジャイアンとの一対一の決闘に挑む。

ジャイアンにボコボコにされながらも、のび太は何度も何度も立ち上がり必死に食い下がる。そんなのび太の気迫に圧倒されて怖くなったジャイアンは、負けを認めて逃げていった。

帰ってこないのび太を心配して探しに来たドラえもんはその一部始終を目撃する。そしてボロボロになったのび太を抱きかかえ、泣きながら一緒に帰る。

自分を安心させるため、ジャイアンに勇敢に立ち向かい勝利したのび太。ボロボロになって眠るのび太を涙を流しながら看病するドラえもん。そして朝、ドラえもんの姿はなかった。

最後にひとり残されたのび太は、未来に帰ってしまったドラえもんに向けて「心配するなよ、ドラえもん」という言葉を送る…という、切なくも感動的な話である。

余談だが、筆者は子供と一緒にこのアニメを視聴していてボロボロ泣いてしまった。そして子供に「なんで泣いてるの?」とツッコまれ、嫁に笑われてしまったという恥ずかしい経歴を持っている。笑

 

④「帰ってきたドラえもん」

前述した「さようならドラえもん」には実は続編があり、それが「帰ってきたドラえもん」という話である。

のび太は、ドラえもんが未来に帰ってしまった寂しさからまだ完全には立ち直れていなかった。

そんなある日、のび太はジャイアンとスネ夫から「ドラえもんを見た」という話を聞かされる。ドラえもんが帰ってきた大喜びでどらやきを買って家に帰ったのび太。

しかしすぐにそれがジャイアンとスネ夫のエイプリルフールに便乗した嘘だったと気づく。ドラえもんが帰ってきたという嘘は、のび太にとって最も残酷な嘘。

ジャイアンとスネ夫に仕返しをするためにのび太は、ドラえもんが最後に残した「ウソ800(エイトオーオー)」というひみつ道具を使う。

ついた嘘が本当の事になるというひみつ道具を使ってジャイアンとスネ夫に仕返しすることができたのび太だが、気持ちが晴れることはなかった。

むしろ虚しさだけが残り、「ドラえもんがいるわけない」と嘆くのび太。しかし「ウソ800(エイトオーオー)」を使った状態でその言葉を口にしたことでその嘘が本当になり、ドラえもんが帰って来る。

泣きながらドラえもんに抱きつき、のび太は「うれしくない。これからまた、ずうっとドラえもんといっしょにくらさない。」と、嘘の言葉を言いながら感動のハッピーエンドを迎える…という涙なしでは見られない感動的な話である。

もちろん、この話でも筆者がボロボロ泣いたのは言うまでもない。笑

 

【ドラえもん最終回まとめ】のび太が死刑になる説から本当の最終回まで

「ドラえもん」は世界中で愛されているからこそ、二次創作などによる都市伝説的な最終回が多く出回ることとなった。代表的なものは上記の4作品であり、衝撃的な内容のものだったり、悲しい結末を迎えるものだったり、感動的なものだったりと様々だ。

  • のび太死刑説
  • のび太植物人間説
  • のび太がドラえもんを作った説
  • 謎回「行かなきゃ」は嘘だった説

 

ドラえもんの最終回には、ドラえもんとのび太の絆の深さやお互いを思い合う気持ちの大きさゆえに、そんな2人が引き離されてしまうという内容のものが多い。

それは作者の藤子・F・不二雄先生が描いた公式な最終回でも例外ではない。公式な最終回として公開されているものが以下の4作品となる。

  1. ドラえもん未来に帰る
  2. ドラえもんがいなくなっちゃう
  3. さようならドラえもん
  4. 帰ってきたドラえもん

 

しかし、ドラえもんの最終回が悲しい結末で終わるものであってはいけない。そういった意味でも、「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」の2部作はドラえもんの最終回として最もふさわしい作品だと思っている。

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